『陰陽師』レビュー。手触りがよい良作RPG。マルチプレイなど、今風のやり込み要素も完備

事前登録はこちら●動画:【陰陽師】いざ、美と妖の平安世界へ。 『陰陽師』は“妖”が蠢く美しき平安時代を舞台とした美と妖の本格幻想RPG。プレイヤーは、陰陽師“安倍晴明”となり、さまざまな式神とともに魑魅魍魎(ちみもうりょう)と戦い、美しく妖しい平安時代で繰り広げられる謎を解き明かしていくことになります。 とにかく豪華すぎる声優陣や美麗なキャラクタービジュアルで話題になっている『陰陽師』の物語やRPGとしての出来はどうなのか? 今回は主にゲームシステムやプレイ感覚など、RPGとしての出来に関する感想をお届けします。【『陰陽師』レビュー[物語&キャラクター編]死や人の業を感じさせる重い物語でありながら、小白の明るさが救いに[世界観&演出編]表と裏、ハレとケ。“視る”ことで裏の世界をのぞく演出がおもしろいキャラを動かせるって大事! ノベルや紙芝居よりも“ゲームを遊んでいる感じ”がする! これまでのレビューでは物語や世界観を中心に感想を述べてきましたが、肝心のゲーム部分についても紹介していきます。 結論から述べると、とても好感触です。実際に遊ぶまでは、物語やキャラクターは魅力的だと感じながら、ゲーム部分は昔ながらのカードバトルをベースにしたよくあるスマホアプリ系だと、あまり期待していませんでした(失礼!)。 これは個人差もあると思いますが、自分の場合はゲーム=自分の操作や考えがゲーム内に介在できるものであり、行動に対するリアクションがあるものと考えているタイプです。加えて、なんらかの制限や縛り(ルール)のもとでの状況打破や効率化を考えることなんかも好きですね。 そんな自分にとって、キャラを自分で動かせることって大事なんですよね。ノベルや紙芝居タイプのゲームも、物語に専念できて好きですが、こと“ゲームらしさ”を感じられる意味で、キャラを操作できることは大事です。 正直なところ、移動の自由度は高くなく、基本的には物語の流れに沿って会話や調査アイコンをタップする流れですが、“自分で操作している感覚”は十分に味わえます。RPGのキモであるバトルの手触りが好感触。声やアクションから感じる“戦っている実感” キャラ操作と同様、バトルについても見せ方や手触りがうまく作られていて好印象です。 基本システム自体はオーソドックスなコマンドバトルで、素早さに準じて敵味方の行動が入り混じるという、いわば“よくあるタイプ”です。 便利なオートバトルも用意されていますし、演出の2倍速もできるので、さくさくと遊ぶことができます。 それでいて、ゲームを遊んでいる感じ、すなわち“戦っている実感”を得られる理由は、なんなのでしょうか? 個人的な感覚なので、ズバッと説明しにくいのですが、おそらくボイス演出やモーション演出がしっかりとしているため、少し前のコンシューマゲームのような感覚を得られるからだと思います。 例えばアクションや格闘ゲームだと、攻撃が当たった時の挙動や効果音で、気持ちよさが大きく変わりますよね。RPGのバトルにもそういう黄金律的なバランスがあると思うんですよ、個人的には。 大技の演出が早送りでがんがんスキップされると、それはそれで味気ない気が。等速でも倍速でも見栄えがよく、テンポにも違和感を受けない演出とかが個人的には好きなわけですが、『陰陽師』はそのバランスがうまいように感じました。 演出だけでなく、バトルシステム的にもキャラの個性を生かしたスキルが用意されているところを高評価。攻撃役(アタッカー)や回復役(ヒーラー)など、役割に応じたロールプレイが大事となるバランスになっていることに加えて、補助役(バッファー)が重視されるゲームデザインとなっていることもポイント。 特に格上の相手と戦う際には、結界などで味方の被害を減らしつつ、敵のステータスを下げて戦うことが大事になります。 比較的、ゴリ押しでの瞬殺がしにくいバランスとなっており、昔ながらの“RPGのバトル感覚”を味わいやすいところは、なんだか懐かしく感じちゃいました!マルチプレイやキャラ育成など、今風のやり込み要素は完備 プレイ感覚としては、メインシナリオを読み進めながらパーティ強化をしていく1人用のRPGとして楽しめました。